• 身辺整理

モノを引き継ぐ

  1. 身辺整理

  2. 身辺整理
  • 身辺整理をすることの意味

  • 身辺整理はご遺族のみが行う作業ではありません。
  • 事前に身辺整理を行えば、これからの人生について考える機会になります。 新しいことに挑戦したり趣味や好きなことに集中するなど、余生を有意義に過ごせる余裕ができるはずです。
  • ご自身の判断で物を片付けたり、相続を納得できる形で進めるなど、ご家族や親族に迷惑がかからないことが挙げられます。
  • 何を整理すればいいのか

  • 身辺整理の基本は普段の掃除と違い、必要の無い物を処分して部屋に保管している物を減らすことが重要です。
  • けれども自分自身が亡くなった後に必要になる物とそうでない物を分別することは、何かの基準が無いと判断することは難しいでしょう。
  • 身辺整理ではどのようなものを処分し、保管すればよいのでしょうか。
  • 人間関係の整理

  • 身辺整理は自分の財産に関するものだけが対象ではありません。自分の死後、誰に連絡を入れるか、誰を葬儀に呼ぶかを考えておきましょう。
  • また、ご友人と解決していない喧嘩や訴訟を未解決のままにしている方は、関係を修復されるか、潔く決裂を選ぶと未練なく人生を終えることができます。
  • 長い間会っていない友人や親戚、残りの人生を一緒に過ごしたい人達を明確にし、今後お付き合いすべき相手を整理しておきましょう。
  • 親戚や知人に毎年送っていた年賀状を廃止する意志を伝える「年賀状じまい」もお付き合いを終了する人間関係の整理の一つといえます。
  • 自分に関する書類、カード類

  • 預金通帳や保険証書、有価証券など財産にかかわるものや、保険証、年金手帳、確定申告関連の書類など死亡後の手続きに必要となるものは いつでも取り出せる場所に保管し、保管場所も家族に伝えておくようにしましょう。
  • また、電気やガス、電話、インターネットや動画サービスなどの契約先、クレジットカードの登録情報などもノートなどに明記しておくと死亡後の解約手続きに役立ちます。
  • もし使っていたい預金通帳やクレジットカードがある場合は、この時点で解約しておいて構いません。
  • 資産にかかわる書類だけでなく、ローンや借金など、負債の金額も明確に把握しておくことも必要です。残された家族に借金を負わせないよう忘れずに整理しておきましょう。
  • パソコンやスマートフォンのデータ

  • ついつい家具や衣類の整理ばかりに意識が向いてしまいますが、パソコンやスマートフォンのデータも整理しておきましょう。
  • 電子機器に保存したデータの中には、家族やご友人と一緒に撮影した写真、インターネットの検索履歴など、様々な個人情報が保存されています。
  • たとえご家族であっても他人に見られたくないデータなども保存されているのではないでしょうか。第三者に見られてしまう前に、自分自身の手でデータの削除、整理をしておくことをおすすめいたします。
  • SNSなどのアカウントは放置しているといつの間にか第三者に乗っ取られてしまうことがあり、ご家族が気づかないうちに誹謗中傷や個人情報の漏洩、 詐欺関連の投稿をされて、裁判に巻き込まれてしまう可能性があります。
    使わないSNSはアカウントを削除するか、運営サポートに連絡してサービスを停止してもらうようにしましょう。
  • そして個人情報だけでなく、株や仮想通貨など、インターネット上の財産も整理しておきましょう。 特にネット銀行やクレジットカードのID、カード番号のパスワードを伝えておかないと、残されたご遺族が引き出したり口座の凍結手続きが困難になってしまいます。
  • エンディングノート

  • 終活のためのエンディングノートを書く理由

  • 終活では、自分の周辺を上手に整理していくことが大切です。そのために自分に関することや葬儀などの手続きに必要な情報をまとめておく必要があります。エンディングノートはそのために有効な手段です。
  • そもそもエンディングノートとは、過去を振り返り自分の考えや様々な情報を残された家族が困らないように記しておくためのものです。
  • 人生、普段の生活を振り返り、さまざまな記録を文字にしていくことは、雑多な情報や感情をきれいに整理していくことにつながります。自分自身を見つめ直し、この先の人生をどうのように生きていきたいかを考える糸口にもなることから、終活を始めるに当たって最初に取り組むと良いでしょう。
  • 遺言書との違い

  • よく似たものに「遺言書」があり、ともに自分の財産に関する情報が書かれています。しかし、この二つには大きな違いがあります。それは、法的な効力があるかないかです。
  • 遺言書は自分の財産を誰にどのように分配するかを明記し、そこに法的な効力が生じます。そのため、公正証書遺言であれば、公証人のもとで作成し、さらに別の証人が立ち会うことが求められます。また、自分で作成する場合でも、自筆で書くこと、押印をすること、日付を入れることなど書き方についての規則が明確に定められ気をつける点が多いです。一方、エンディングノートは、法的効力はない代わり、何をどのように書いても自由です。むしろ法的な部分は遺言書に譲って、それ以外の部分を担うものといえるでしょう。
  • 遺言書は財産の分配が目的になるため、財産というべきものが特になかったり、生前贈与が済んでいたりする方にとっては、あえて書く必要性もないことがあります。エンディングノートは自分の死や老後に対する備えですから、誰にでも書くべき価値があります。今までの人生を振り返ることでこれからの人生計画を練ったり、さらなる成長につなげたりすることができるのです。
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